眠るとき何を想う

不眠症

昨夜、眠りにつくまでの苦闘は、まるで止まらない波に飲み込まれるようだった。23時に床につき、心地よく眠りに落ちたかと思えば、次に目を覚ましたのは午前2時半。あまりに爽快な目覚めで、まるで朝が来たかのようだった。しかし、ここで起きてしまえば、朝8時ごろには血流が滞り、リンパの流れも悪くなり、全身の筋肉がギシギシと軋み出す。頭の奥のズキズキとした痛みも始まり、自分がその先に待つ辛さをすでに知っているからこそ、再び眠りにつこうと試みるのだ。ただ、頑張りすぎてしまえばかえって逆効果。できる限り自然な形で眠りに戻ろうと心を落ち着ける。

眠るためには何をすればいいのか?思考を手放し、何も考えないほうがいいとわかっていても、それはもう何度も試して無理だと悟っている。だからこそ、逆らわずに何かを思い浮かべることにした。羊を数える――それがよく言われる方法だが、自分には一度たりとも効果がなかった。羊を100匹まで数えたところで、苦しくなり、気がつけば別のことを考えている。そんな無意味な繰り返しに、もはや期待すら抱けなくなった。

次に試したのはマインドフルネス。呼吸に意識を向け、今この瞬間だけを感じ取るよう努める方法だ。しかし、それでも結果は同じ。これまで一度もこの方法で眠れた試しがない。心を静めるどころか、むしろ雑念が浮かび続け、焦燥感だけが膨らんでいく。

そんな中、ふと手に取ったYouTubeの雑学系の聞き流しには、少しだけ希望を見出せたこともあった。音声に意識を集中させることで余計な考えを追い払うことができたのだ。しかし、それも万能ではなく、むしろ内容が気になりすぎて脳が冴えてしまうこともある。逆に音楽では眠れない。特に注意を向ける必要がない分、気づけば他のことを考えてしまうのだ。

そして最後に試してみたのは、ある有名なインフルエンサーが話していた方法だった。英単語を一文字目から順に思い浮かべ、その文字から始まる別の単語を次々と考えていくというものだ。彼は、最後の文字まで行く前に必ず眠ってしまうと言っていたが、私にはそれも効果がなかった。一文字ごとに新しい単語を探しているうちに、考えすぎてしまい、頭がますます冴えてしまうだけだった。

結局、自分にはこれといった「確実な方法」は見つからない。それでも、この無数の試行錯誤は、ただ眠るためだけの無駄な努力ではなかった気がする。むしろ、その過程を通じて自分自身を少しずつ理解し、眠りに対する自分なりの方法を模索してきた証だ。眠れない夜は辛いが、これからも焦らず、諦めずに挑戦を続けていこうと思う。それが、今の自分にできる唯一の前進なのだから。

 
 
 
 
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