昨夜も22時には布団に入ったものの、目を閉じても一向に眠気が訪れない。時計を見るたびに焦りが募り、気がつけば1時半。深くため息をつきながら、なるべくなら使いたくなかった睡眠導入剤に手を伸ばした。小さな錠剤を舌の上にのせ、躊躇いながらも水で流し込む。これで眠れるはずだ。そう思いながら再び布団をかぶる。
次に意識が戻ったのは、朝の6時半だった。目覚ましが鳴る前にふと目が覚め、驚くほどすっきりしていることに気づく。普通なら、たった4時間の睡眠では体がだるく、頭がぼんやりしていてもおかしくない。けれど今朝は違った。まるで7〜8時間たっぷり眠ったかのような清々しさがある。
「これが薬の力か…」
私が服用したのは「ルネスタ」という睡眠薬で、副作用は比較的少ないと言われている。不眠の辛さを思えば、毎日でも服用したい。しかし、副作用がゼロではないこと、そして何より依存が怖い。だからこそ、できるだけ薬に頼らないようにしているのだが——昨夜のようにどうしようもない夜には、つい手を伸ばしてしまう。
高齢の方でも長期間服用して問題なく過ごしているという話も聞く。一方で、SNSでは「エビデンスは不明だが、依存性があるため危険」と警鐘を鳴らす投稿が飛び交っている。かかりつけの医師は、そうしたデメリットには特に触れず、あっさりと処方してくれる。
「本当に正しい情報はどこにあるのだろう?」
情報が氾濫する今、誰の言葉を信じるべきなのか。結局のところ、最後に判断するのは自分自身なのだと、改めて痛感する。